1558-1603年:エリザベス、ローマ・カトリック礼拝を抑える

 エリザベスが即位したあとすぐに、エドワード6世の第2祈禱書が若干の瑣末な修正を経たうえで、教会で使われるべき唯一の祈禱形式であることが宣言された。意見をいうのは自由であるが、すべての者が教会に行かなければならないとされた。ローマ・カトリック式礼拝は厳しく抑えられた1)。エリザベスは、先祖たちが信じていた宗教を頑なに守りたがっていた者たちを荒々しくは扱いたくはなかった。彼女は、全国民に一致して新しい礼拝を受け入れさせるのに時が経って、古い世代が死に絶えるのに任せることにした。彼女自身は、神学理論には全然興味がなかった。彼女は、それが現世において行使する力を誤算していた。

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